その一歩が未来を変える
日経新聞「私の履歴書」から、
福祉経営者として心に残った一節を
タガイトの支援観と重ねて記録しています。
村木さんの拘置所生活は
最終的に164日間に及びました。
その長い時間の中で、
自分を支えたものの一つが、
次の考え方でした。
**「今できることに集中する」**
という考え方だったといいます。
起きてしまったことを悔やみ続けても、答えは出ない。
未来のことを不安に思い続けても、状況は変わらない。
だからこそ、
「今できること」
「次の段階でできること」
と整理し、
まずは目の前のことに集中する。
そうすることで心が落ち着き、
前に進む力が生まれるといいます。
拘置所の中では、
健康管理をすること。
裁判に向けて準備をすること。
その「今できること」に集中することで、
自分を保っていったそうです。
そしてもう一つ、
村木さんを支えた大きな存在がありました。
それが、
家族や仲間の存在です。
接見に来た弁護士が見せてくれた寄せ書き。
面会に来てくれる家族。
仲間から届く手紙。
接見禁止が解除されると、
面会は70人、
手紙は500通にもなったといいます。
その中には、
サッカーの応援歌としても知られる
「You’ll never walk alone」
という歌詞を書いた手紙もありました。
そして、何より大きな支えだったのが
娘さんたちの存在でした。
将来、娘たちが人生の壁にぶつかったとき、
「あのとき、お母さんも闘った」
そう思えるようにしたい。
その思いが、
村木さんの心のつっかい棒になっていたのです。
拘置所の独房から、
ぽっかりと月が見えた夜があったそうです。
きっと同じ月を、
東京の家族も見ている。
そう思えたとき、
**「自分たちはつながっている」**
と感じたといいます。
今日のひとこと
人は一人では歩けない。
だから、人はつながる。