※本記事は、当事業所から就職された方にご回答いただいたアンケートをもとに構成しています。引用部は原文のまま(誤字のみ修正)掲載し、企業名は伏せています。

お名前:早瀬千春(仮名)
- 年齢/性別:女性
- 特性:
- 利用期間:17ヶ月
- 就職先(業種/職種):医療機関/調理補助
インタビューの見どころ
不安には、睡眠・食事でエネルギー補給→相談の順で立て直す自分なりの手順を確立しました。対人面はリフレーミング/アンガーマネジメント/アサーティブ(DESC+台本メモ)で“振り回されにくい”日常を身につけていきました。再現しやすい小さな手順を積み上げ、迷いに飲み込まれない対処を確立していった過程はとても印象的でした。
––––通所を通じて、まずどんな変化や手応えが見えてきましたか。
スルースキルを身につけて、人に振り回される事が少なくなった。家族や介護の学校の人達と関わる時に自然とリフレーミングやアンガーマネジメントを使って自分の気もちをコントロールできるようになった。アサーティブは理解していてもまだ完璧に出来てはいないが、他人から「どういうこと?」と言われることは少なくなった。自分の気もちは、物の見方ひとつで変えることができると学んだ。
––––上手くいかないこととどう向き合っていますか。
“人として生きていくための下限”を指標に、自分のいまのレベルを記録することで、自分の体調レベルが悪い時、“睡眠”が食事”のエネルギー補給が出来るようになった。
エネルギー補給しても迷い、定まらない時は、人の話を受け入れることができるエネルギーが0になる前に、スタッフへ相談する。
––––支えになった“人や場”について教えてください。
スタッフの方に安心して相談ができること。スタッフの方が皆温かい。自分の話を否定せず、受けとめてくれる。自分のつらいと感じたこと、嬉しい、楽しい!を一緒に喜んでくれる人がいることはとてもありがたい。
発達障害をもっている人、理解がある人との交流がもてたこと。自分の困りごとに対して共感をしてくれる人がいることへの安心感。また、ディーキャリアの雰囲気が良く福祉サービスのイメージが良くなったことも通所して良かった点だった。
––––人とやり取りする場面で、意識していることはありますか。
“思考のくぜ”についての訓練。人とコミュニケーションを図る際に自分が気をつけるポイントが学べたことで、衝動的にカッとする場面でアサーティブな言い方や受け取り方の練習ができた。
上手く文章を作って話せない(そこで)アサーティブコミュンケーションで学んだDESC法を使ったり、メモに台本を書いて言ったりする。
細かいところが気になって質問が多かったり、人の話を全て聞く前に判りしたりしてしまう。(そのため)恐れず質問する、とりあえず人の話は最後まで聞き不明点はまとめて言う。
––––通所の背景には、どんな迷いがあり、どう一歩を踏み出しましたか。
発達障害の診断を受け、自身の特性については納得、安心する部分もあったが、現実問題、どのように対策をするのが正解なのか、生き方、働き方、人との付き合い方が分からなくなってしまった。
ネットで発達障害、働き方“検索をした際に、就労移行支援の存在を知り、利用してみたいと思った。いくつかの事業所の体験をした中で、就活の前に自己理解(発達障害による特性)が必要だと感じた。
––––これから利用を考えている方・通所中の方へ、伝えたいことはありますか。
「自分は今後どうなりたいか?」「何をしたいのか?」「自分のしあわせとは?」自分に向き合う訓練が多い中、私はこの質問にとても悩まされました。そこで私が抜け出すきっかけの一つになった考えたことがあります。自分自身のことを他の誰かが紹介している場面を想像してみてください。
そのとき、どのように自分を表現されたらいわれたら嬉しいですか?ふふっと、笑顔がほころび、心が動くその言葉がしあわせのヒントになるかもしれません。
私は自身の特性により矛盾やギャップがたびたび起こり、退所をむかえた今も自分とは何者なのか、自問自答しています。でもつらい気持ちはありません、それが私だと受け入れたからです。
特性を押さえるではなく柔軟な考えを持つことができる。その第一歩は、自分がなにをどう思っているのかに気づけることだと思います。そしてそれを自分で見つける事はとても難しいです。
なのでぜひ自分のかみ合わない部分や、ハマらない心地悪さがしあわせの邪魔をしているのなら、受けとめてくれる場所をさがしてみてほしいです。そして、いつかその未来で、気持ちを受け止めてくれた人へ感謝の気持ちがもてたとき、改めて自分のしあわせが見つかるかもしれません。
事業所スタッフからのメッセージ
睡眠・食事でエネルギーを満たしてから考える、(気持ちや体力が)ゼロになる前に相談する——これを身につけたことで、衝動思考や両極思考に呑まれない力になりました。質問は最後まで聞いてからまとめて確認、伝達はDESC法+台本メモ、読みはキーワード抽出、危険がある作業は段階練習など、通所で積み上げた手順は、医療現場の忙しさの中でも確かな味方になるはずです。
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