株式会社タガイト代表の金光です
先日、デコボコベース株式会社が主催した「おしえてきたがわ先生」というイベントに参加したのですが、そのときにとても参考になるお話があったのでブログに書きます。
その日の講師であるきたがわ先生は、デコボコベースのCQOであり、公認心理師であり、元通信制高校教員であり、ADHD当事者でもあるきたがわ先生(ちなみに東京大学卒でもある)が当事者の立場もふまえて、個性と特性の違いについてお話をされましたが、前提としてあくまでもデコボココミュニティの中での定義として話であり、この呼び方が正しいというわけではないと話されています。
そのうえで・・・
「性格などの情緒の特性を個性」
「発達障害特有の障害特性を特性」と呼び分けているとのことでした。
当事者の立場からすると、「障害特性」というのは、自分の性格などの「個性」を邪魔してくるなにかやっかいなもので、
「個性=こうしたい、と思っている自分の気持ちのようなもの」
「特性=個性を邪魔するような形で勝手に働いてしまう脳内の何か」
みたいな感じでお話することが多いそうです。
そして特性が個性をよりよく加速させるように働くこともあり、その場合はそもそも「特性」であっても「障害」として現れてはいない、ということになるとのことでした。
なるほど!とすると上記の「障害」として現れてはいない状態ってどんな状態だろって考えてしまう・・・
例えばそれって、負けず嫌いのAさんがなにかの勝負でBさんに負けてしまい、身も心も疲れ果てて帰宅し布団に入って寝ようとするも、寝て疲れを取りたいと思っている自分の気持ち(個性)を、次は絶対に負けたくないという気持ち(特性)が加速して働き、眠い目をこすりこすり今日の勝負の振り返りったり、次の勝負に向けての練習をした結果、次の勝負に勝利する!みたいなことなのかな???と・・・
そんな単純なことではないですかね・・・
最後に今回のお話を聞いてふと思い出したのが、私の父の行動でした。
私が小学生のころは毎年夏休みに日帰りや一泊で家族旅行に連れて行ってもらってたんですが、家を出発して目的地(海や泊まるホテルなど)に着いて、海に入る準備をしたり、ホテルでチェックイン待ちをして、さあ行くぞ!と当たりを見ると、父がいない・・・!お父さんどこ行った?ここで待っててって言ったのに!またか!また自分勝手に誰にも言わずにどっか行ってしまったか!の繰り返しっだたのを思い出しました。
今考えると、家族一緒に行動しようと思っている気持ち(個性)を、いち早く海に入りたい、いち早くホテル周辺を散策したい、早く、早くという気持ち(特性)が勝手に働いていたんでしょうか・・・
そんな私も今は妻や子どもから「お義父さん(じいじ)みたい」と・・・