【福祉経営者が読む「私の履歴書」】

物語を決めつけない支援(3月3日分)

日経新聞「私の履歴書」にて、村木厚子さんは本格的な取り調べが始まった当時の様子を振り返っています。

「あなたの場合は起訴されるでしょう」と告げられ、検察は“ストーリーありき”で証拠を積み上げていく。
さらに「大した罪じゃない」とも言われたといいます。

しかし、本人にとっては人生を揺るがす重大な出来事でした。

ここから考えさせられるのは、「物語を決めつけること」の怖さです。

人は、立場や状況だけで語られやすい存在です。
一度貼られたレッテルは、その人の可能性や尊厳を狭めてしまうことがあります。

福祉の現場でも同じことが起こり得ます。
「この人はこういうタイプだ」
「きっとこういう理由だろう」

そうした思い込みが、その人の本当の声を覆い隠していないか。

支援とは、一本の覚悟を面で支えること。
そしてその前提は、その人の物語を勝手に決めつけないことなのだと思います。

タガイトとしても、個人の特性や背景を丁寧に受け止めながら、チームや地域と連携し、その人自身の物語を尊重する支援を積み重ねていきたいと考えています。


※本シリーズは、日経新聞「私の履歴書」から学びを共有し、タガイトの支援観を深めるための記録です。